J.P. Morgan Private Bankが毎年発行する最新の「2026 Global Family Office Report」を参照します。

世界333、平均純資産2,500億円のファミリーオフィスを対象とした調査によると、調査対象ファミリーの75%が事業会社を保有・運営しています。そして、事業を保有するファミリーの41%が、① ファミリー内部の対立を、最も重要なリスクの一つに挙げています。

事業会社、金融資産、不動産、議決権、現金分配、信用、人間関係が一体化するため、単なる投資管理にとどまらず、ファミリーガバナンス(家族としての意思決定・統治体制)が、重要な論点となります。

また、世界のファミリーオフィスの86%が、② 意思決定者に関する明確な承継計画を持たないとされています。

資本承継の本質は、税務対策や資産移転だけではありません。判断能力、信用、関係性、案件を見る目、外部専門家との関係——これらを次世代へ受け継ぐことにあります。

PLUTOの考え

一連の課題に、唯一の正解が存在するわけではありません。

一方で、事業、家族、資産、承継、意思決定体制といった論点を早い段階から整理し、ファミリーオフィスの役割と設計を明確にすることは、長期的な選択肢を広げることにつながる。私たちは、そう考えています。

(調査対象)
世界30カ国・333のシングルファミリーオフィス
平均純資産:約2,500億円
平均運用・監督資産:約1,800億円
対象ファミリー総資産:約75兆円
地域構成:米国59%/ラテンアメリカ・カリブ地域18%/欧州・中東14%/アジア11%

(参考情報)
J.P. Morgan Private Bank「2026 Global Family Office Report」